スポット紹介

【スポット紹介】 富士山、どっちから見る?~静岡編~

2015年3月8日(日)AM 08:00:13

富士山

前回は、『富士山、どっちから見る?~山梨編~』と称して、山梨県の富士山とその周辺のおススメ周辺スポットでしたが、今回は静岡県の富士山と周辺おススメスポットをご紹介したいと思います。

山梨VS静岡 富士山をめぐる対立 – 静岡県民の主張編 –

富士山が山梨県と静岡県の中間地点にあるため、富士山をめぐって山梨県民と静岡県民の間で「富士山はどちらのものなのか、どちらから見た方が綺麗なのか」という議論が繰り広げられている、とご紹介しました。

前回は、山梨県民側の富士山への熱い想いをご紹介させていただきました。
今回は、静岡県民の主張をご紹介いたします。

・富士山の山頂の住所は「静岡県富士宮市」。だから、静岡県のものだよね?
→山頂の神社や郵便局の住所は、「〒418-0011 静岡県富士宮市粟倉地先」となっていたのですが・・・。こちらについては、後で詳しくご説明させていただきます。

・静岡側から見た富士山の方が「表富士」、山梨側は「裏富士」。
→山梨県民は山梨県側が「表富士」だと主張する場合もあります。通説ですが、日の当たる南側が「表」、日の当たらない北側が「裏」ということから、静岡県側を「表富士」だと江戸時代頃より呼んでいたようです。

・お茶畑、海、富士山!無敵な組み合わせだよね!
→静岡といえば、お茶。静岡県内には広範囲に渡って茶畑があります。そして山梨県にはない海も、静岡の大きな魅力の一つであり、海産物も有名ですね。

・宝永山と富士山山頂がセットで見られる。
→静岡側からは宝永4年の宝永大噴火で誕生した側火山(寄生火山)宝永山と一緒に見ることができます。(写真右側のポコッとした山が宝永山です)
01_宝永山

その他には、富士市や富士宮市など富士が付く地名は圧倒的に多いという意見も。

ここから再びいくつか静岡の名所スポットをピックアップしてみましょう。

静岡の富士山絶景スポット

静岡の方は、山梨県と比べて名所と言われる場所が非常に広範囲な印象があります。
というのも、静岡県側からは海辺からの絶景ポイントが多いのです。
山梨県側が富士山に近い場所に絶景ポイントがあるのに比べて、静岡側は富士山から少し離れた場所に絶景ポイントがある、と言えると思います。

今回は、静岡の東部地区である伊豆・沼津エリア、富士山に近い富士エリア静岡市エリアの3箇所に分けてご紹介したいと思います。

伊豆・沼津エリア

まずは、富士山より東側である伊豆・沼津エリアをご紹介します。

大瀬崎(おせざき)

西浦海岸の最南端にある、天狗の鼻のように約1km突き出した半島で、国の天然記念物となっているビャクシン樹林が群生しています。

02_大瀬崎

海の近くなのに真水が湧く神秘的な「神池」があり、その裏手は、遮るものが何もない絶好の富士見ポイントになります。

煌めきの丘

大瀬崎から戸田に抜ける県道17号線沿いの眺望スポットです。

03_煌めきの丘

名前の由来は、太陽の位置によっては海面がキラキラと煌めいて見えるため、とのことです。

04_煌めきの丘

階段をおりると、発掘時そのままの姿で保存された「松江古墳群」や「明神池」などが見学できます。

雲見海岸(くもみかいがん)

「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」を宣言している西伊豆にある松崎町。
そちらにある雲見海岸は、富士山や牛着岩を望む眺望抜群のビーチがあります。

05_雲見海岸

夏はスキューバダイビングのスポットとしても有名になっています。

他には、沼津の千本浜公園、伊豆の出逢い岬など、やはり海辺からのスポットが多いですね。

富士エリア

富士山に最も近い富士エリア。
特に富士宮エリアには、多くの観光地があります。
富士山絶景スポットと共に、寄り道したいおススメスポットもご紹介いたします。

富士山本宮浅間大社

全国に1300社ある浅間神社の総本宮。東海地方最古の社です。

06_浅間大社

こちらがお社です。

07_浅間大社

富士山を御神体とし、奥宮は富士山の山頂にあります。
お社の横には富士山の雪解け水が湧く「湧玉池」があります。

08_浅間大社

この湧玉池の場所は「日本の中心」であるといわれています。
写真ではわかりにくいですが、鏡の様に水が澄んでいる美しい池です。

09_浅間大社

田貫湖(たぬきこ)

富士山を真東に仰ぎ、逆さ富士の名所として有名です。

また、4月20日前後と8月20日前後の約1週間、貴重な「ダブルダイヤモンド富士」が見えると多くのカメラマンが訪れる撮影スポットとしても有名です。

こちら、ダイヤモンド富士が見えるスポットからの写真です。

10_田貫湖

このとおり、大沢崩れがくっきり見えます。

11_田貫湖

また、キャンプ場があるので、富士山を仰ぎながら大自然の中でキャンプができます。
訪れた時は年末でしたが、意外にも多くのテントが見られました。

13_田貫湖

「ハイキング」、「サイクリング」、「ボート遊び(レンタル)」、「魚釣り(有料)」などのレジャーも楽しめます。
さらに、ハイキングで人気の「小田貫湿原」も田貫湖の近くにあります。

富士宮地区で寄り道したいおススメスポットですが、田貫湖よりほど近い朝霧高原
日本でも有数の酪農地帯です。

14_朝霧高原

まかいの牧場の他に、富士ミルクランド、富士花鳥園などの観光地も充実しています。
最近は、パラグライダー等のスカイスポーツのメッカとしても有名です。

また、富士山の伏流水が溶岩壁から湧き出る白糸の滝もおススメです。
日本観光百選滝の部第1位に選ばれた有名な景勝地であり、春の藤の花、秋の紅葉は格別に美しいと評判です。

15_白糸の滝

すぐそばにある「音止の滝」とセットで訪れたいポイントです。

静岡市エリア

静岡市エリアにも、沼津・伊豆地区同様に海辺の景勝地が多いです。
富士山絶景スポットと共に、寄り道したいおススメスポットもご紹介いたします。

薩埵峠(さったとうげ)

東海道三大難所の一つとして知られる峠です。

16_さった峠

歌川広重の「東海道五十三次 由井」にも描かれた絶景の富士見のポイントであり、山部赤人が詠んだ、「田子の浦ゆ うち出でてみれば真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」の歌の舞台となった場所とも言われています。

写真のように、東海道線、バイパス、東名高速道路が通っています。
車で走っていた際に見えるこの光景は、本当に感動します。

富士川河川敷

薩埵峠の近くには、桜エビ漁で盛んな由比港があります。
漁で揚げられた桜エビは、富士川河川敷で春と秋の漁期に天日干しされます。(晴れた日限定)

17_富士河川敷_桜エビ

ピンクのじゅうたんを敷き詰めたような鮮やかな桜エビと富士山を撮影しようと、多くの写真愛好家たちが訪れます。

日本平(にほんだいら)

日本平は、日本武尊にちなんでその名がついたとされる、標高307mの丘陵地です。

18_日本平

山頂の展望台からは富士山を正面に望み、駿河湾、清水の港と街並み、茶畑と、静岡らしい景色を一望できます。

また、ぜひ立ち寄ってほしいのが日本平よりロープウェイが出ている久能山東照宮

19_久能山東照宮

徳川家康公の「遺骸は久能山に埋葬すること」という遺命により、当時の最高の技術で造営された最初の東照宮です。
2005年に修復された壮麗な社殿を拝観できます。

20_久能山東照宮

また、徳川家康公が祀られる神廟も見ることができます。
(現在は、日光東照宮に埋葬されています)

21_久能山東照宮

さらに、徳川家の重要な文化財が展示してある博物館もぜひ立ち寄ってほしい!
徳川家歴代の刀や甲冑・兜、教科書に掲載されている「東照大権現像」(家康像)も見ることができます。

また、現在「徳川家康公薨去400年」という記念の年であり、静岡県内で様々なイベントが行われます。
詳しくは、こちらのホームページをチェックしてみてください。
http://ieyasu400.shizuoka.jp/#aboutPage

三保の松原

富士山とともに世界文化遺産に登録された三保の松原。
天女が羽衣をかけたといわれる伝説がある「羽衣の松」をはじめ、美しい松が約5万本以上、南北約7kmにわたって連なる景勝地です。

こちらは、羽衣の松。

22_三保の松原

羽衣の松の横には羽車神社があります。

そして、新日本三景のひとつである三保の松原。

23_三保の松原

写真では見きれていますが、左側には松林が広がります。
世界遺産登録されたこともあり、多くの観光客でにぎわいます。

ガイドブックに掲載されない、隠れた絶景ポイント

さて、静岡県内の富士山絶景ポイントをご紹介しました。
しかし、絶景ポイントはこれだけではありません。
全国各地から多くのカメラマンが撮影にくる隠れた絶景ポイントが、実はあるんです。

茶畑と富士山

やはり、静岡県から見える風景として静岡県民が愛してやまないのが茶畑と富士山の光景です。
こちらは、茶畑の名所である「大淵笹場」です。

24_大淵_茶畑

5月の新茶のシーズンには多くのカメラマンが訪れます。
「今宮」の茶畑も、「大淵笹場」同様、絶景ポイントとして知られています。

ただし、私有地につき事前に撮影の許可を取ってから撮影してください。マナーが悪い場合は撮影禁止になることもありますので、注意してください。

雲海と富士山

雲海と富士山を撮影できる場所として、静岡市清水区吉原は非常に人気が高い場所です。

25_清水市吉原_雲海

車のCMで見られる雲海と富士山の光景も、こちらの清水区吉原で撮影されたそうです。
雨上がり後の湿度の高い日は、かなりの高確率で雲海に出会えます。

ただし、こちらも私有地になりますので、事前に許可を取ってから撮影を行ってください。マナーが悪い場合は撮影禁止になることもありますので、注意してください。

 富士山は結局どっちのもの?

さて前回の山梨編から今回の静岡編まで名所をご紹介してきましたが、富士山はどちらの県のものなのでしょうか。

結論から言うとどちらの県のものでもありません。
富士山は富士山本宮浅間神社の「神社私有地」になります。(八合目から山頂まで)

そのため、どちらの県のものかと議論すらできないのです。

歴史的には、富士山山頂を巡って江戸時代初期より駿河(静岡)・甲斐(山梨)・富士山本宮浅間大社で争っていましたが、1609(慶長14)年に徳川家康が、富士の頂上を浅間大社のものであると認めました。

しかし、明治維新後、富士山頂の所有権が国に移り、不服を申し出た浅間大社が国を相手取り裁判を起こします。そして1974(昭和49)年4月9日、最高裁は、浅間大社の訴えを認める判決を出しました。

しかし、正式に国から返還されたのは30年後の2004年になります。

ちなみに、先の静岡県民の主張で『富士山山頂の住所は「静岡県富士宮市」』と書きましたが、これは間違い。
浅間神社側が登記していないため、住所はありません。

山梨・静岡両県の所有権争いを避けるため、富士山には明確な県境線が引かれていません。
そのため、山頂が私有地とは言っても、土地の登記が出来ない状態になるようです。
(富士山山頂の郵便局の住所は静岡県富士宮市になるみたいですが、『〒418-0011 富士山頂郵便局』と書くだけで届くようです)

 

いかがでしたでしょうか?
静岡側にも、山梨側とは違った様々な魅力があったと思います。

山梨県・静岡県、それぞれの魅力ある風景を目にしていただき、富士山の雄大さをじかに感じていただけたらと思います。


 

まとい:
浅間大社側が気遣うほど、両県にとってはデリケート問題なんだねぇ
みほこ:
国土地理院がネットで公開している電子地図上で富士山山頂を「静岡県富士市」となっていたそうだけど、山梨県側からの抗議により住所表記を停止させるという出来事があったそうよ
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