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ペンタックス PENTAX K-3 レビュー

投稿日:2014年8月22日 更新日:

PENTAX K-3

気になるというかほぼ購入確定なのですが、K-3にしようという一番の理由はたまたま家にレンズがそろっていることなんですけどね・・・
それは置いておいてもすでにミラーレス(マイクロフォーサーズ)を持っているのに、今更戻った理由としては、でかいとそれなりにサマになるというのもありますが、これまでのK-7、K-5から形こそはほぼ変わっていないものの、特にスペックとしてそぎ落とすことなく、総合的にAPS-Cの中でも高機能な部類になってくれたのもあります。

正直使い切れないほど機能があるので、個人的にツボだった機能をピックアップして紹介します。

ビックカメラ.com

ローパスセレクター

これがやはり一番の目玉でしょうか。
デジタルカメラの写真は細かいピクセルの集合体なので、あまりにも細かい模様などは再現しきれずモヤっとした並のような跡ができたりします。
で、それをごまかす為の機能がローパスフィルターなのですが、通常センサーの前面にモアレを防ぐフィルターをつけたモデルと、そうでないモデルを売るのがこれまでの常識でした。
ニコンならD800 or D800E、ペンタックスならK-5II or K-5IIs、みたいな感じで。

なので
ローパスなしの機種にすると解像度は抜群だけどモアレが発生する場合がある
ローパスありの機種にするとモアレは防ぐことはできるけど解像度は少し落ちる
というジンクスがありました。
そのために2機種買うなんて普通はできないし、とにかく面倒ではあります。

そこでペンタックスはボディ内手振れ補正機能を利用してわざと写真を振動させて擬似的にローパスフィルターの効果を再現しようというのがローパスセレクターの機能になります。
思いつくまではいっても、実際に実現してしまったのがすごいですね。

ただ解像度が上がったためローパスセレクターを必要とするシーンになかなか出くわしませんが・・・

ちなみにこれまのでアップデートでローパスセレクターの切り替えだけでなく、ブランケット撮影のようにローパスなし、あり両方で撮影する機能も追加されています。
心配ならそれで撮っておいてあとで選べばOK!

ボディ内手振れ補正

PENTAX K-3

ペンタックスやオリンパス、ソニー(αマウントのみ?)でお馴染みの機能です。
どんな古いレンズでもボディ内手振れ補正でブレを軽減することができるし、レンズにもモーターを仕込まなくてもいいので軽く出来ます。
メーカーとしてはレンズ内手振れのほうが自社のレンズを売ることができますが、ボディ内手振れのほうがよりユーザーフレンドリーではありますね。

画素数が上がった

これまでK-3以前のペンタックスのカメラは1600万画素でしたが最近のAPS-Cセンサーのカメラでは当たり前になりつつある2400万画素になりました。
もちろん解像度が上がればいいってもんではないですが(高感度ノイズや手振れのしやすさ)、これくらいの解像度があるとトリミング耐性もあるのでいろいろと安心です。
これで細かい草などの表現がより繊細になります。

そもそも家族が持っているのもあって、もともとペンタックスユーザー(K10D)でしたがマイクロフォーサーズに移行したのは「こんなに小さいのに1600万画素ならマイクロフォーサーズを選ぶわーAPS-Cとマイクロフォーサーズならそこまで大きさ変わらないし」というのが最初にありました。
そういう意味ではようやく一眼レフらしいスペックになったなという感じです。

ダブルスロットになった

PENTAX K-3 ダブルスロット

フラグシップを謳うからにはそれくらい必要だという判断だろうとは思いますが、実際2枚同時保存しておけばメモリーカードが壊れた際のバックアップにも使えるので安心です。

秒間8.3コマの高速連写

男なら一発撮り!と言いたい所ですがやっぱり連写もあればやっぱりシャッターチャンスを逃す確立は減ります。特に動きものの場合。
でも高画素と連写はトレードオフなところもあり、画像サイズが大きくなるとバッファーやメモリーカードへの書き込み時間が必要なので、例えばD4や1DX、GH4では秒間11コマ~撮影できますが、解像度は1600~1800万画素です。またD800などは3630万画素なので秒間4コマに留まっています。
その点2400万画素で8コマならかなり検討しているほうだと言えるでしょう。
α6000は秒間11コマ?あれは物理法則がおかしい。

あと連写後のバッファも増えて8.3コマで撮り続けて60コマまで

過酷な環境でも使用可能な防塵防滴、-10℃動作保障

防塵防滴レンズがある程度そろっているペンタックスならではですね。
あらゆる隙間にゴム状のカバーがはめこんであり、屋外で突然の雨天や、砂埃が舞う環境でも安心して運用できます。

モードダイヤルロックのオンオフ

PENTAX K-3 モードダイヤルロック解除レバー

地味なところではありますが・・・
モードダイヤルのロックの有り無しで議論になることがあ
るそうですが、このスイッチでモードダイヤルロックの有り無しを切り替えられます。迷ったらどっちもやりましょうってのはローパスセレクターといい、ペンタックスらしさ。

WI-fiでデータ転送やプレビューができる(追加カードの購入の必要あり)

これはできれば本体に入れて欲しかった機能ではありますが・・・
最近スマホの普及でカメラ市場が食われつつあるので、スマホを活用してより便利になるようにWi-fiでリモートプレビューや写真の転送が行える機種が増えてきました。
というわけでFUL-CARDというのをスロット2に入れることでWi-fi機能が使えるようになります。

O-GPS1

PENTAX GPSユニット O-GPS1は手振れ補正をつかって
しかもそれを2400万画素機で出来るんだからより精細な天体写真が撮れるはずなので、これでワクワクしないほうがおかしい!

惜しい点

液晶モニタが稼動しないこと

これまでGHシリーズをつかっていたのでバリアングル液晶の自由度をちょっと忘れられません。
せめてチルトでもあれば・・・。まぁWi-fiでもあればスマホでプレビューできるのでなんとか代用できますが。

タッチパネルがないこと

“ゆとり”と言われかねないですが、やっぱりタッチパネルでAFエリアを選んだり、写真の確認時の拡大位置を動かしたり、やっぱり便利だったなぁと感じます。タッチパネルが嫌というならオフにすればいいだけですしね。

W-fiが内臓でないこと

FUL-CARD高いんだこれが。追加でも機能として入れてくれるだけありがたいのかもしれませんが・・・。

オートフォーカスはレンズ次第?

公式サイトにはSAFOX 11が云々とややこしいことを書いていますがとにかく良くなったんでしょう。本体側は。
ただ、ペンタックスの通しF2.8レンズは絵のクオリティなどが最高!とは言えないものもあえるので、ついでにモーター周り(SDM)などリニューアルしてもいいのかも。
そんな感じでペンタックス(K-3)に戻ることになりましたが、マイクロフォーサーズ(GX7)もかなり使いやすいし小さいので、プライベート用などTPOにあわせて使う感じで共存はしていくと思います。

あとは到着まち・・・

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