先日、北陸新幹線が開通しました。
北陸新幹線したことにより富山県や石川県への短時間で行き来することが可能になり、北陸への旅行を計画される方も大勢おられると思います。
そこで、今回は北陸新幹線開通を記念しまして、石川県金沢市にある兼六園をご紹介したいと思います。
このページの目次
兼六園とは?
金沢市にある兼六園は、金沢城の外郭に造営された藩庭を起源とする江戸時代を代表する池泉回遊式庭園です。
水戸市の偕楽園、岡山市の後楽園とならぶ日本三名園の一つとされています。
成り立ちは、江戸時代の加賀藩5代藩主 前田綱紀が別荘を建てて、その周りを庭園化したのが兼六園の始まりと言われています。
その後、江戸時代末期 13代藩主 斉泰まで築庭は続けられて、現在の形となりました。
名前の由来は、中国の古典「洛陽名園記」の中にある、名園の条件と言われる「宏大」「幽邃」「人力」「蒼古」「水泉」「眺望」の6つの優れた景観を兼ね備えているということから名付けられました。
春は桜、夏は青葉、秋は紅葉、冬は雪と四季を通じて優れた景観が楽しめます。
兼六園の押さえておきたい写真スポット
兼六園は東京ドームの約2.2倍の広さがあります。
そして、公園内には多くの名所があります。
その中から、特に押さえておきたいスポットをご紹介したいと思います。
徽軫灯籠
霞ヶ池北岸に配された「徽軫灯籠(ことじとうろう)」は、兼六園を代表する名所の一つです。
「徽軫灯籠」はという名前は、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているところからつけられたと言われています。
灯篭の手前にかかる虹橋と紅葉の木、背景に広がる霞ヶ池との風景は絶景の写真スポットです。
唐崎松
13代藩主・斉泰が琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松で、兼六園のなかで最も枝ぶりの見事な木になります。
冬には雪の重みによる枝折れを防ぐため、雪吊りを施すのが兼六園ならではの風物詩となっています。
霞ヶ池
兼六園の中心部に位置する園内で最も大きな池です。
池の周りには徽軫灯籠、虹橋、唐崎松、蓬莱島、栄螺山など数多くの見どころがあります。
池の周りを散策することで、四季折々の六勝が楽しめるようになっています。
根上り松
根上り松は、13代藩主 前田斉泰が盛り土の上に若松を植えて、成長後に土を除いて造り出したと伝えられる高さ約15mもの黒松です。
大小40数本もの根が地上2mにまでせり上がっていることから、根上り松と呼ばれています。
唐崎松とともに兼六園を代表する名松で、記念撮影スポットとしても有名です。
明治紀念之標
千歳台の中央に立つ日本武尊像。
西南戦争で命を落とした石川県兵士400名の慰霊のため、明治13年(1880)に建立された日本武尊像。
人物を模した大きな像としては、日本最古の銅像といわれています。
噴水
兼六園の中にある噴水は、日本最古の噴水と言われています。
噴水より高い場所にある霞ヶ池との高低差で出来る水圧で噴水に水が出るという仕組みだそうです。
その他にも、様々な魅力のある兼六園。
ぜひ、ゆっくりと散策して素晴らしい景色を目にしていただきたいと思います。
期間限定の夜間ライトアップ
兼六園では、春・夏・秋・冬の計4回、夜間に期間限定でライトアップされます。
こちらは秋のライトアップの様子。
こちらは冬のライトアップの様子。
それぞれの季節に合った美しい光景を目にすることができます。
詳しくはホームページをご確認の上、足を運んでいただきたいと思います。
兼六園基本情報
・住所: 石川県金沢市丸の内1番1号
・アクセス:
兼六園シャトルバス(土曜・日曜・祝日運行)
レトロバス「城下まち金沢周遊」号などで兼六園下下車すぐ
・開園時間:
3月1日~10月15日 7:00~18:00(退園時間)
10月16日~2月末日 8:00~17:00(退園時間)
※早朝無料開放:3・9・10月 5:00~、4~8月 4:00~、11~2月 6:00~
・定休日: 年中無休
・電話番号: 076-234-3800(石川県金沢城・兼六園管理事務所)
・入園料: 大人(18歳以上)310円、小人(6歳~18歳未満)100円
・公式サイトURL: http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/
あわせて行きたい観光地
加賀百万石の城下町として栄えた金沢は、兼六園以外にも魅力的な観光スポットが点在します。
兼六園を散策した後は、ぜひ立ち寄ってほしいスポットをご紹介します。
金沢城
加賀百万石のシンボルである金沢城。
前田利家によって本格的な城造りがスタートし、加賀百万石の礎が築かれます。
現在は「金沢城公園」として整備、公開されています。
兼六園と橋でつながっている石川門から入場が可能です。
近江町市場
金沢の食文化を支える「市民の台所」として親しまれている近江町市場。
生鮮食品などの食品と生活雑貨を扱う店が充実しています。
特に、海の幸を食べることができるお店がいろいろあるので、買い物後に食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。
東茶屋街
金沢に残っている3つの茶屋街の中でも最も規模が大きな茶屋街です。
江戸時代後期から明治初期にかけての茶屋建築がまとまって残されていて、とても風情のある街並みとなっています。
長町武家屋敷跡
金沢の中心街からすぐ近くに位置する長町武家屋敷跡界隈は、加賀藩時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷跡です。
土塀や用水、石畳の残る町並みは、当時の面影をしのばせます。
その他にも、世界で最も美しい駅に14選に選ばれた金沢駅、現代美術を多数収蔵し年間150万人訪れる金沢21世紀美術館など、多くの有名スポットがあります。
また、金箔や加賀友禅などの伝統工芸品や、海の幸や加賀野菜や、和菓子などの食も充実しています。
金沢は戦国武将の城下町の中で唯一空襲を受けた事が無い都市のため、時代の趣を感じさせる素晴らしい街です。
ぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。